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ポリシーとは

tip

ポリシーに関する各種上限値についてはこちらを参照してください。

概要

ポリシーは条件とアクションからなり、条件に一致したメールに対してアクションが実行されます。
例えば、いずれかの送信先アドレスドメインが外部ドメイン(条件)の場合に上司CC(アクション)を実行する、等です。

ポリシーの属性

ポリシーの属性一覧は以下の通りです。

属性説明プラン
送受信種別ポリシーを送信メール/受信メールのどちらに適用するかを決定します。
送受信種別の種類はこちらを参照してください。

※ 受信連携オプションが無効の場合は送信固定です。
Enterprise
適用範囲ポリシーをどの範囲のユーザーに適用するかを決定します。
適用範囲の種類はこちらを参照してください。
Enterprise
Standard
Outlook Add-in
優先度こちらを参照してください。Enterprise
Standard
Outlook Add-in
名前ポリシーの名前です。
同じ適用範囲のポリシー間でユニークな名前となる必要があります。
Enterprise
Standard
Outlook Add-in
説明ポリシーの説明です。Enterprise
Standard
Outlook Add-in
ポリシー適用グループこちらを参照してください。Enterprise
Standard
ポリシー適用除外グループこちらを参照してください。Enterprise
Standard
ポリシー適用条件こちらを参照してください。Enterprise
Standard
Outlook Add-in
ポリシー適用除外条件こちらを参照してください。Enterprise
Standard
Outlook Add-in
アクションこちらを参照してください。Enterprise
Standard
Outlook Add-in
アクションのオプションこちらを参照してください。Enterprise
Standard
Outlook Add-in
ポリシー適用場所こちらを参照してください。Enterprise
Standard
Outlook Add-in
ポリシー適用スキップこちらを参照してください。Enterprise
Standard
後続処理停止こちらを参照してください。Enterprise
Standard
Outlook Add-in
状態ポリシーの状態です。以下の状態が存在します。

有効
無効
Enterprise
Standard
Outlook Add-in

ポリシーの送受信種別

ポリシーの送受信種別には、以下のものがあります。

送受信種別説明
送信送信メールに適用されるポリシーです。
送受信種別が送信のポリシーのことを送信ポリシーと呼びます。
受信受信メールに適用されるポリシーです。
送受信種別が受信のポリシーのことを受信ポリシーと呼びます。

ポリシーの適用範囲

ポリシーの適用範囲には、以下のものがあります。

適用範囲説明
システム全ユーザーに適用されるポリシーです。
システムによって設定されます。設定されるポリシーの一覧はこちらを参照してください。
適用範囲がシステムのポリシーのことをシステムポリシーと呼びます。
テナントテナントに所属する全ユーザーに適用されるポリシーです。
テナント管理者が作成します。
適用範囲がテナントのポリシーのことをテナントポリシーと呼びます。
グループ該当グループをプライマリグループとする全てのユーザーに適用されるポリシーです。
グループ所有者が作成します。
適用範囲がグループのポリシーのことをグループポリシーと呼びます。
ユーザーユーザー個人に適用されるポリシーです。
適用範囲がユーザーのポリシーのことをユーザーポリシーと呼びます。

ポリシーの優先度

異なる適用範囲のポリシー間の優先度は以下の通りです。

システムポリシー > テナントポリシー > グループポリシー > ユーザーポリシー

同じ適用範囲のポリシー間の優先度はポリシー画面で設定します。

ポリシー適用グループ

ポリシー適用グループは、ポリシーの適用対象とするユーザーを指定するグループです。

info
  • ポリシー適用グループは、テナントポリシーでのみ使用可能です。

ポリシー適用除外グループ

ポリシー適用除外グループは、ポリシーの適用対象除外とするユーザーを指定するグループです。

info
  • ポリシー適用除外グループは、テナントポリシーでのみ使用可能です。

ポリシー適用条件

ポリシー適用条件は、メールに対してアクションを実行するかどうかを判定するための条件です。
ポリシー適用条件は、以下に示したメール項目メール項目(オプション)一致方法の4項目から構成される条件からなります。複数の条件をandまたはorで結合して条件グループとすることも可能です。さらに、複数の条件グループをandまたはorで結合することも可能です。

条件を構成する項目に指定可能な値は、メール項目ごとに異なります。下表を参照してください。

メール項目条件の説明
送信者アドレスメール項目 (オプション)は、使用しません。
一致方法には、等しい等しくない含む含まない次のグループに所属している次のグループに所属していない のいずれかを指定します。
には、メールアドレスまたはグループ名を指定します。

※ メールアドレスの一致判定時には、大文字/小文字は区別しません。
次のグループに所属している次のグループに所属していないOutlook Add-inとユーザーポリシーでは指定できません。
いずれかの送信先アドレスメール項目 (オプション)には、送信先の種類を指定します。(TO/CC/BCC)(TO/CC)(送信者を除くTO/CC/BCC)(送信者を除くTO/CC)(内部ドメイン宛のTO/CC/BCC)(内部ドメイン宛のTO/CC)(外部ドメイン宛のTO/CC/BCC)(外部ドメイン宛のTO/CC)のいずれかを指定します。
一致方法には、等しい等しくない含む含まない次のグループに所属している次のグループに所属していない のいずれかを指定します。
には、メールアドレスまたはグループ名を指定します。

※ メールアドレスの一致判定時には、大文字/小文字は区別しません。
次のグループに所属している次のグループに所属していないOutlook Add-inとユーザーポリシーでは指定できません。
すべての送信先アドレスメール項目(オプション)には、送信先の種類を指定します。(TO/CC/BCC)(TO/CC)(送信者を除くTO/CC/BCC)(送信者を除くTO/CC)(内部ドメイン宛のTO/CC/BCC)(内部ドメイン宛のTO/CC)(外部ドメイン宛のTO/CC/BCC)(外部ドメイン宛のTO/CC)のいずれかを指定します。
一致方法には、等しい等しくない含む含まない次のグループに所属している次のグループに所属していない のいずれかを指定します。
には、メールアドレスまたはグループ名を指定します。

※ メールアドレスの一致判定時には、大文字/小文字は区別しません。
次のグループに所属している次のグループに所属していないOutlook Add-inとユーザーポリシーでは指定できません。
いずれかの送信先アドレスドメインメール項目 (オプション)は、使用しません。
一致方法には、等しい等しくない含む含まない始まる終わる内部ドメイン外部ドメインのいずれかを指定します。
には、ドメインを指定します。ただし、一致方法内部ドメイン外部ドメインの場合は使用しません。

※ ドメインの一致判定時には、大文字/小文字は区別しません。
すべての送信先アドレスドメインメール項目 (オプション)は、使用しません。
一致方法には、等しい等しくない含む含まない始まる終わる内部ドメイン外部ドメイン のいずれかを指定します。
には、ドメインを指定します。ただし、一致方法内部ドメイン外部ドメインの場合は使用しません。

※ ドメインの一致判定時には、大文字/小文字は区別しません。
送信先件数メール項目(オプション)には、送信先の種類を指定します。(TO/CC/BCC)(TO/CC)(送信者を除くTO/CC/BCC)(送信者を除くTO/CC)(内部ドメイン宛のTO/CC/BCC)(内部ドメイン宛のTO/CC)(外部ドメイン宛のTO/CC/BCC)(外部ドメイン宛のTO/CC)のいずれかを指定します。
一致方法には、以上以下 のいずれかを指定します。
には、指定した種類の送信先の件数を指定します。
件名メール項目 (オプション)は、使用しません。
一致方法には、含む含まない空である始まる終わる のいずれかを指定します。
には、一致させたい文字列を指定します。ただし、一致方法空であるの場合は使用しません。
本文メール項目 (オプション)は、使用しません。
一致方法には、含む含まない空であるのいずれかを指定します。一致判定方法についてはこちらを参照してください。
には、一致させたい文字列を指定します。ただし、一致方法空であるの場合は使用しません。
添付ファイルメール項目 (オプション)は、使用しません。
一致方法には、存在する存在しないZIP暗号化ファイルを含むZIP暗号化ファイルを含まないのいずれかを指定します。
は、使用しません。

ポリシー適用場所Outlook Add-inの場合は添付ファイルは常にZIP暗号化されていないと判定されます。
ZIP暗号化ファイルを含むZIP暗号化ファイルを含まないOutlook Add-inでは指定できません。
いずれかの添付ファイル名メール項目 (オプション)は、使用しません。
一致方法には、等しい等しくない含む含まない始まる終わる のいずれかを指定します。
には、添付ファイル名を指定します。

※ 添付ファイル名の一致判定時には、大文字/小文字、半角/全角は区別しません。
いずれかの添付ファイル名(拡張子除く)メール項目 (オプション)は、使用しません。
一致方法には、等しい等しくない含む含まない始まる終わる のいずれかを指定します。
には、添付ファイル名の拡張子を除く部分を指定します。

※ 添付ファイル名の一致判定時には、大文字/小文字、半角/全角は区別しません。
いずれかの添付ファイル名拡張子メール項目 (オプション)は、使用しません。
一致方法には、等しい等しくない のいずれかを指定します。
には、拡張子を指定します。

※ 拡張子の一致判定時には、大文字/小文字、半角/全角は区別しません。
※ 拡張子を指定する際には、先頭の「.(ドット)」を含まない拡張子を指定してください。例) xlsx
添付ファイルサイズ(合計)メール項目 (オプション)は、使用しません。
一致方法には、以上以下のいずれかを指定します。
には、添付ファイルサイズの合計をKiB単位で指定します。
メッセージヘッダーメール項目 (オプション)には、メッセージヘッダー名を指定します。
一致方法には、等しい等しくない含む含まない存在する存在しないのいずれかを指定します。
には、指定したメッセージヘッダーの値を指定します。ただし、一致方法存在する存在しないの場合は使用しません。

※ メッセージヘッダー名は、大文字/小文字は区別しません。メッセージヘッダーの値は、大文字/小文字を区別します。
ポリシー適用場所Outlook Add-inの場合はメッセージヘッダーは存在しないと判定されます。
※ 本メール項目はOutlook Add-inでは指定できません。
メール種別メール項目 (オプション)は、使用しません。
一致方法には、カレンダー予約関連自動応答自動転送開封確認メッセージ365 Alertサービス宛てメールMicrosoftへの報告メール自動転送された通知メールのいずれかを指定します。
は、使用しません。

ポリシー適用場所Outlook Add-inの場合は本メール項目は常にFALSEと判定されます。
※ 本メール項目はOutlook Add-inでは指定できません。

ポリシー適用除外条件

ポリシー適用条件に一致し適用対象となったポリシーに対して、適用除外とする条件を指定します。指定可能な条件はポリシー適用条件と同じです。

アクション

アクションの種類

実行可能なアクションには、次に示す種類があります。

名前説明
即時配送メールを即時配送します。
即時破棄/送信ブロックポリシー適用場所がサーバーの場合は、メールを破棄します。
ポリシー適用場所がOutlook Add-inの場合は、メール送信をブロックします。
指定可能なオプションはこちらを参照してください。
配送保留/送信Alert表示ポリシー適用場所がサーバーの場合は、メールの配送保留を行います。
ポリシー適用場所がOutlook Add-inの場合は、メール送信時に送信Alert画面を表示します。
ルールスキップルールの適用処理をスキップします。
上司CC上司のメールアドレスをメールのCCまたはBCCに追加します。
指定可能なオプションはこちらを参照してください。
ZIP暗号化メールの添付ファイルをZIP暗号化して送信します。
指定可能なオプションはこちらを参照してください。
ZIP暗号化スキップZIP暗号化スキップ アクションのポリシーに一致した場合は、より優先度の低いポリシーで ZIP暗号化 アクションのポリシーに一致したとしてもZIP暗号化を行いません。
リンク共有メールの添付ファイルをオンラインストレージにアップロードして、共有リンクに置き換えてメール送信します。
指定可能なオプションはこちらを参照してください。
リンク共有スキップリンク共有スキップ アクションのポリシーに一致した場合は、より優先度の低いポリシーで リンク共有 アクションのポリシーに一致したとしてもリンク共有を行いません。
BCC一括変換TOおよびCCに指定されたメールアドレスをBCCに一括変換します。
指定可能なオプションはこちらを参照してください。
自動挿入文指定したテンプレートを基に生成した文章をメール本文に挿入します。
指定可能なオプションはこちらを参照してください。
第三者承認メールを送信する際に第三者の承認を必須とします。第三者が確認することで、誤送信や情報漏えいを未然に防げます。
指定可能なオプションはこちらを参照してください。

アクションごとの利用可能な送受信種別とポリシー適用場所とプラン

アクションごとの利用可能な送受信種別とポリシー適用場所とプランは以下の通りです。

アクション送受信種別ポリシー適用場所プラン備考
即時配送送信
受信
サーバー
Outlook Add-in
Enterprise
Standard
Outlook Add-in
送受信種別が受信の場合は
サーバーEnterpriseでのみ利用可能。
即時破棄/送信ブロック送信
受信
サーバー
Outlook Add-in
Enterprise
Standard
Outlook Add-in
送受信種別が受信の場合は
サーバーEnterpriseでのみ利用可能。
配送保留/送信Alert表示送信サーバー
Outlook Add-in
Enterprise
Standard
Outlook Add-in
ルールスキップ送信サーバー
Outlook Add-in
Enterprise
Standard
Outlook Add-in
上司CC送信サーバー
Outlook Add-in
Enterprise
Standard
ZIP暗号化送信サーバーEnterprise
ZIP暗号化スキップ送信サーバーEnterprise
リンク共有送信
受信
サーバーEnterprise
リンク共有スキップ送信サーバーEnterprise
BCC一括変換送信サーバー
Outlook Add-in
Enterprise
Standard
Outlook Add-in
自動挿入文送信サーバーEnterprise
第三者承認送信サーバーEnterprise

アクションのオプション

各アクションで指定可能なオプションは以下の通りです。

即時破棄/送信ブロックアクションのオプション

指定可能なオプションは以下の通りです。

項目説明
破棄通知メールテンプレート破棄通知メールテンプレートを選択します。
破棄通知メールテンプレートが事前にテナント管理者によって登録されている必要があります。
破棄通知メールテンプレートの設定方法についてはこちらを参照してください。

※ ポリシー適用場所がサーバーの場合に指定可能です。
※ [破棄通知メールテンプレート]を選択しなかった場合は、標準の破棄通知メールが送信されます。

上司CCアクションのオプション

指定可能なオプションは以下の通りです。

項目説明
上司アドレスの送信先区分上司のメールアドレスの追加先をCCに付与BCCに付与のいずれかで指定します。

ZIP暗号化アクションのオプション

指定可能なオプションは以下の通りです。

項目説明
暗号化タイプ暗号化方式等、添付ファイルの暗号化に関する設定をまとめた暗号化タイプを選択します。
暗号化タイプが事前にテナント管理者によって登録されている必要があります。
暗号化タイプの内容および設定方法はこちらを参照してください。

リンク共有アクションのオプション

指定可能なオプションは以下の通りです。

項目説明
リンク共有タイプ連携先等、添付ファイルのリンク共有に関する設定をまとめたリンク共有タイプを選択します。
リンク共有タイプが事前にテナント管理者によって登録されている必要があります。
リンク共有タイプの内容および設定方法はこちらを参照してください。

BCC一括変換アクションのオプション

指定可能なオプションは以下の通りです。

項目説明
外部アドレスの送信先のみをBCCに変換する外部アドレスの送信先のみをBCCに変換する場合は、チェックボックスにチェックを入れてください。
TOに送信者のアドレスを挿入するTOに送信者のアドレスを挿入する場合は、チェックボックスにチェックを入れてください。
ただし、チェックを入れた場合も、BCC一括変換後にTOまたはCCに送信者のアドレスが入っている場合は挿入されません。
送信時にBCC変換するか選択可能とする送信時にBCC変換するか選択可能としたい場合は、チェックボックスにチェックを入れてください。チェックを入れた場合は以下の画面が表示されます。
Outlook Add-inまたはポリシー適用場所がOutlook Add-inの場合に指定可能です。

自動挿入文アクションのオプション

指定可能なオプションは以下の通りです。

項目説明
自動挿入文テンプレート本文に挿入する文章を生成する際に使用するテンプレートを選択します。
自動挿入文テンプレートが事前にテナント管理者によって登録されている必要があります。
自動挿入文テンプレートの内容および設定方法はこちらを参照してください。

第三者承認アクションのオプション

指定可能なオプションは以下の通りです。

項目説明
承認者種別承認者種別をユーザーグループのいずれかで指定します。
承認者承認者をテナントに所属する全ユーザーから選択します。
選択可能なユーザー数の上限はこちらを参照してください。
承認者種別がユーザーの場合に設定します。
承認者グループ承認者グループを選択します。指定したグループに所属する全ユーザーが承認者となります。
グループが事前にテナント管理者によって登録されている必要があります。
グループの登録方法はこちらを参照してください。
承認者種別がグループの場合に設定します。
承認者に上司を含める承認者に上司を含める場合は、チェックボックスにチェックを入れてください。
メールの送信先に含まれる承認者にのみ承認依頼を送信するメールの送信先に含まれる承認者にのみ承認依頼を送信する場合は、チェックボックスにチェックを入れてください。
ただし、「承認者に上司を含める」が有効な場合は、本設定が有効か否かに関わらず上司には承認依頼が送信されます。
承認種別承認種別をOR承認AND承認のいずれかで指定します。
1. OR承認を選択した場合は、任意の1人の承認者が承認を行った時点でメールが配送されます。
2. AND承認を選択した場合は、承認者全員が承認を行った時点でメールが配送されます。
3. いずれの場合も、否認が行われた時点でメールは破棄されます。
note
  1. 承認者にメールの送信者自身が含まれる場合は、送信者は承認者から除外されます。
  2. 承認者が1人もいなかった場合は、メールは破棄されます。
  3. 「承認者に上司を含める」が有効で、送信者に上司が設定されていなかった場合は、メールは破棄されます。
  4. 承認者種別がグループの場合に、承認依頼の送信対象が第三者承認アクションで承認者に指定可能なユーザー数の上限を超える場合は、グループ内の任意のユーザーを上限値まで選択して承認依頼を送信します。

ポリシー適用場所

指定可能なポリシー適用場所は以下の通りです。

適用場所説明
サーバー365 Alertサーバーでポリシーを適用します。
Outlook Add-inOutlook Add-inでポリシーを適用します。

ポリシー適用スキップ

ポリシー適用失敗時の動作を指定します。有効の場合は、本ポリシーの適用をスキップします。無効の場合は、メールは破棄/送信ブロックされます。
以下のアクションの場合に有効な設定です。

アクションポリシー適用失敗の種類
上司CC対象ユーザーに上司が設定されていなかった場合
ZIP暗号化[再暗号化防止]有効化時にZIP暗号化対象ファイルに暗号化ファイルと未暗号化ファイルが混在した場合
メール本文編集処理時に予期せぬエラーが発生した場合
リンク共有オンラインストレージへの添付ファイルのアップロードに失敗した場合
メール本文編集処理時に予期せぬエラーが発生した場合
自動挿入文メール本文編集処理時に予期せぬエラーが発生した場合

後続処理停止

各ポリシーの後続処理停止で、ポリシーの適用条件に一致した場合に該当ポリシーより優先度が低いポリシーの適用判定を継続するか否かを指定できます。
後続処理停止を有効にした場合は、優先度が低いポリシーの適用判定を継続しません。無効にした場合は継続します。
ただし、即時配送アクションと即時破棄アクションのポリシーは固定で後続処理停止が有効となります。

ユーザーに適用されるポリシー

ユーザーに適用されるポリシーは以下の手順で決定します。

  1. ユーザーに紐付く状態が有効システムポリシーテナントポリシーグループポリシーユーザーポリシー優先度が高い順番に並べ替えます。
  2. 優先度が高いポリシーから順番にポリシーの適用条件判定を行い、一致した場合は該当ポリシーを適用します。
    ただし、競合するポリシーのアクションのポリシーが既に適用されていた場合は該当ポリシーを適用しません。
  3. 2.の判定処理は、全ポリシーの適用判定処理が終了するか後続処理停止有効のポリシーが適用されるまで続きます。
tip

ユーザーに紐付くシステムポリシーテナントポリシーグループポリシーユーザーポリシーユーザーポリシー画面のポリシー一覧で確認できます。

caution

複数のポリシーが適用された場合にポリシーのアクションの組み合わせによっては一部処理内容が変更される可能性があります。こちらを参照してください。

ポリシーの適用条件判定

メールに対してポリシーを適用するかどうかの条件は以下の手順で判定されます。

  1. ポリシー適用グループが指定されていて、ユーザーがいずれのポリシー適用グループにも所属していない場合は不一致と判定する。
    それ以外の場合は2.に進む。
  2. ポリシー適用除外グループが指定されていて、ユーザーがいずれかのポリシー適用除外グループに所属している場合は不一致と判定する。
    それ以外の場合は3.に進む。
  3. ポリシー適用条件が指定されていて、ポリシー適用条件に一致しない場合は不一致と判定する。
    それ以外の場合は4.に進む。
  4. ポリシー適用除外条件が指定されていて、ポリシー適用除外条件に一致する場合は不一致と判定する。
    それ以外の場合は一致と判定する。

競合するポリシーのアクション

競合するポリシーのアクションは以下の通りです。

ポリシーのアクション競合するポリシーのアクション
即時配送即時配送
即時破棄/送信ブロック
配送保留/送信Alert表示
第三者承認
即時破棄/送信ブロック即時配送
即時破棄/送信ブロック
配送保留/送信Alert表示
上司CC
ZIP暗号化
リンク共有
BCC一括変換
自動挿入文
第三者承認
配送保留/送信Alert表示即時配送
即時破棄/送信ブロック
配送保留/送信Alert表示
ルールスキップ即時配送
即時破棄/送信ブロック
ルールスキップ
上司CC即時配送
即時破棄/送信ブロック
上司CC
ZIP暗号化即時配送
即時破棄/送信ブロック
ZIP暗号化
ZIP暗号化スキップ
リンク共有
ZIP暗号化スキップ即時配送
即時破棄/送信ブロック
ZIP暗号化スキップ
ZIP暗号化
リンク共有即時配送
即時破棄/送信ブロック
リンク共有
リンク共有スキップ
ZIP暗号化
リンク共有スキップ即時配送
即時破棄/送信ブロック
リンク共有スキップ
リンク共有
BCC一括変換即時配送
即時破棄/送信ブロック
BCC一括変換
自動挿入文即時配送
即時破棄/送信ブロック
自動挿入文
第三者承認即時配送
即時破棄/送信ブロック
第三者承認

複数のポリシーが適用された場合の動作

複数のポリシーが適用された場合にポリシーのアクションの組み合わせによっては一部処理内容が変更される可能性があります。

以下に処理内容が変更される可能性があるポリシーのアクションの組合せと処理内容について記載します。ポリシーの優先度に関わらず以下の処理が行われます。

ポリシーのアクション1ポリシーのアクション2処理内容
ZIP暗号化自動挿入文ZIP暗号化アクションの暗号化タイプで「自動挿入文の有効化」を「有効」に設定していた場合は、2つの自動挿入文が挿入されることになります。その際、両方のアクションの挿入位置が同じ場合は以下のルールで自動挿入文が挿入されます。
1. 挿入位置が「上部」の場合は、自動挿入文アクションの挿入文を最上部とする。
2. 挿入位置が「下部」の場合は、自動挿入文アクションの挿入文を最下部とする。
リンク共有自動挿入文リンク共有アクションのリンク共有タイプで「共有リンクの通知方法」を「メール本文先頭」もしくは「メール本文末尾」に設定していた場合は、2つの自動挿入文が挿入されることになります。その際、両方のアクションの挿入位置が同じ場合は以下のルールで自動挿入文が挿入されます。
1. 挿入位置が「メール本文先頭」の場合は、自動挿入文アクションの挿入文を最上部とする。
2. 挿入位置が「メール本文末尾」の場合は、自動挿入文アクションの挿入文を最下部とする。
上司CCBCC一括変換上司CCアクションの実行後、BCC一括変換アクションが実行されます。そのため、上司CCアクションで上司のメールアドレスをCCに付与する設定を行っていた場合もCCではなくBCCに追加される可能性があります。
第三者承認上司CC
ZIP暗号化
リンク共有
BCC一括変換
自動挿入文
ポリシーの優先度に関わらず、第三者承認アクションの実行後に、上司CCZIP暗号化リンク共有BCC一括変換自動挿入文の各アクションが実行されます。そのため、第三者承認依頼詳細画面では、各アクションを実行する前の状態のメールが表示されます。

システムポリシー

初期状態では以下の6つのシステムポリシーが有効化された状態で設定されています。

優先度名前送受信種別無効化可否説明
1365 Alertサービス宛てメールは即時配送する送信不可ループメールの発生を防止するために送信先アドレスがno-reply@wise365cloud.comのみのメールは即時配送します。
2自動転送された通知メールは即時配送する送信ループメールの発生を防止するために自動転送された通知メールは即時配送します。
詳細についてはこちらを参照してください。
3Microsoftへの報告メールは即時配送する送信Outlookで迷惑メールではないことの報告を行った際等に送信されるMicrosoftへの報告メールは即時配送します。
詳細についてはこちらを参照してください。
4自動応答メールは即時配送する送信ループメールの発生を防止するために自動応答メールは即時配送します。
詳細についてはこちらを参照してください。
5WISE Alertでチェックしたメールはルール適用をスキップする送信WISE Alertでチェックしたメールのダブルチェックを避けるためにルール適用をスキップします。
6Outlook Add-inでチェックしたメールはルール適用をスキップする送信Outlook Add-inでチェックしたメールのダブルチェックを避けるためにルール適用をスキップします。